行政に負担を減らすためではなく、地域へ必要な選択をできるように
島根県雲南市は、2004年の平成の大合併により、6つの町村が合併してできた市です。553.2km²の広い面積に、人口4万人弱。合併によって行政が距離的にも遠くなること、過疎高齢化により地域コミュニティーの維持がむつかしくなっていました。
そのため、公民館などの地域自主組織の活動拠点を「交流センター」として衣替え。地域でスタッフを直接雇用できるように、市から助成金を受け、「まちづくりの原点は、主役である市民が、自らの責任により、主体的に関わることです。ここに、市民、議会及び行政がともにこの理念を共有し、協働のまちづくりをすすめるため、雲南市まちづくり基本条例を制定します」と「雲南市まちづくり基本条例」前文に示されているとおり、地域課題解決に向け、地域で必要な選択を行っています。
地域自主組織は、法人格を持たない「地域経営体」です。指定管理事業などを請け負って、行政の助成を受けるプロジェクトを進める受け皿となり、そのお金を地域に還元します。
地域課題を自分たちで選択し、自分たちで考え、そして自分たちで解決していく、そんな組織なのです。
